【書評】鬼速PDCA

鬼速PDCA

 

今勤めている会社が色々始まるけど終わらないという症状を抱えてしまっていて、それが目標が曖昧だからじゃないのか、そう考えている中で見つけたのが本書。
内容はタイトルのとおり、PDCAをいかに早く回して行動するかというところにフォーカスして著者が若手社会人から経営者として今もずっと実践してきている方法を惜しげなもなく紹介している。

こう聞くと、著者も言うとおり、PDCAならもう知っているよということでスルーする人もいるかもしれない。とはいえ、仕事というのは突き詰めるとPDCAを回すことにほかならないと思うので、よっぽど仕事ができるという人以外参考になる部分はあるのではないかと。

 

例えば、目標をKGIとして定量化して、現実とのギャップを課題として認識して、その課題を解決されたあとの理想の状態をKPI含むと置くとか。また、KPIの状態だと結果に過ぎないので、プロセス管理するために、KPIを解決案、DOと分解していき、DOの進捗を測る指標として著者の生み出した概念である「KDI」を導入するとか。

あと、ロジカルシンキングに詳しい人にとっては既知なのかもしれないが、ある課題をブレイクダウンする際に迷った時にはプロセスで分解するというのも参考になった。そうすることで何をどう進めていけば漏れが少なくなる気がする。

 

ちなみに本書の全体を紙で実施するのか、それともPCのエクセルで実施するのかという部分は特に言及はないが、そこは自分が好きなほうでそれこそPDCAを回して決めればいいだろう。自分は紙に書くのが好きなので、紙にまず書いて、その上でまとめでPCのシートなどに記入したりしている。

 

自分もまだ実践は大してできていないのだが、この本は実践して初めてその効果がわかる本だと思う。そういう意味ではハウトゥー本なのだが、内容が薄くて読む価値がない本とは一線を画している。実際に長年PDCAを愚直に回し続けてきた著者の叡智が詰まっているからだろう。

自分はこの本を29歳になって初めて読んだが、若ければ若いほどこういう習慣を早めに始めていくと、長期的に他の人と差別化できるので、20代の若手社会人は是非読んだほうが良いと思う。

 

まあまずは自分自身からちゃんと実践していきますか!