【書評】脳神経学者の語る40の死後のものがたり

確かスタンフォードのティナ・シーリグが想像力の点で素晴らしいと紹介していたので、どんな本なのか気になって購入してみた。

「脳神経学者の語る40の死後のものがたり」

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タイトルからわかると思うが、どういう内容かというと、人間が死んだらどうなるのかという仮説を40個のストーリーとして示している本。
なかなかシュールな仮説もいっぱいあって息抜きにいい本だと思う。
本当によくもまあこんなに死後の世界をこしらえたなと感心する。内容や語り口調としてはとてもふざけているけども、きっと40のアイディア出すのも苦労したんだろうなという気がする。

たぶん直接仕事に役立つような本ではないけど、クリエイティビティとかが求められるような仕事をしている人はもし時間があれば読んでみてもいいんじゃないかなと。なぜって、クリエイティビティにとって一見役立たそうな幅広いことをいかに取り入れるかが大事だと思うから。点と点がいつか繋がることがあるはず?

本であった内容の例を挙げると、以下のような内容があった。

 

・死んだら生きていた頃の経験を同じカテゴリの内容はまとめて再経験する。
・他人の夢の中で今後はエキストラとして生きる。
・本当の死は他の誰からの頭からもその人のことが覚えられていないことを条件として、天国から去ることになるが、歴史上の人物などずっと覚えられている人はそこから去れずに待ちぼうけを食らっている。
・死後で3世紀働くことでバカンスがもらえ、それが転生を意味する
・神様は実は微生物で、人間の死後にそこから離れる。
・死のスイッチが発明されて、死んでいるのに死んでいないかのようにメールを自動でしたりするから、誰がいつ死んだかわからなくなる。
・あらゆる年齢の自分に分割される。

などなど。

個人的には最初に挙げた「死んだら生きていた頃の経験を同じカテゴリの内容はまとめて再経験する」がいい。(ちなみに実際には「死んだら足し算」というタイトルの章だけど、内容をわかりやすく伝えるためにあえてくどく書いている。もしむしろわかりづらかったらすみません。。)
ひたすら眠る30年とか、ひたすらトイレに座る5ヶ月間とか、退屈する2年間とか、自分の名前を書く15時間、何を着ようか迷う51日間とか。たぶん見積もったんだろうなw