【書評】思考のボトルネックを解除しよう

思考のボトルネックを解除しよう!

アクセンチュアの方が書いた本。人生を生きる上で、思考のボトルネックが人生の限界を決めているとして、それが何かその限界を超えるためにはどうしたらいいかという内容となっている。

コンサルタントらしく体系立ててまとめてくれているので、わかりやすい。
本書によると、思考のボトルネックとして大きく3つあるという。
知識のボトルネック、選択のボトルネック、生/活力のボトルネックがそれである。
特に本書では知識のボトルネックに大半のページを当てて解説している。

考え方として読めば納得できると思う。この知識のボトルネックはさらに情報、手法、技能の3つの要素から構成されている。情報というのは一般的な情報と同義である。基本的には考える上での素材となるものである。また、手法については、理論とかフレームワークとか考えるための手段である。技能というのは実際に情報と手法を駆使して経験を積むこと。ただ情報や手法を知っているだけでは意味がなく、それらを使いこなしてこそ価値があるということ。

この視点に立って見れば、勉強や仕事において自分が今何を鍛える必要があるかというところが可視化できるからいいんじゃないかなと。例えば、普段英語の勉強をしているとする。でも英語がちんぷんかんぷん。そういう人は、まずは好きなジャンルで英語に触れることから始めるといいんじゃないかな。映画にしろ音楽にしろ、大量に触れてみる。そうすると、なんとなく意味が捉えられる箇所が出てくるかもしれない。ここがある意味、情報の要素になる。ここで興味を持ってわからない単語を調べたりすれば更に情報が増えて、英語がわかってくるだろう。

一方で、その方法でもいいが時間がかかりそうなので、体系的にまとまっている参考書などで英語の文法を理解して記憶すると学習が加速する気がする。それにより英語の文章がわかる割合がぐっと増える気がする。ここが手法である。手法を学ぶと、情報取得にレバレッジがかかり、効率的な学習が進められそうだ。

とはいえ、本気で英語を自分のものにしたいなら、ずっと英語に触れる経験をいかにするかが大事。ここが技能にあたる。

まあ自分はエッセンスをざっくり語っているだけなので、ディテールとして色々と役に立つ情報も盛り込まれていると思うので、読んでみるといいかと。ある程度勉強することに取り組んでいる人には参考になることは間違いないと思う。

また選択のボトルネックと生/活力のボトルネックも気になった人は是非。