【書評】ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた
ホリエモンの本。案外ホリエモンの本を読むのって初めてだったが、読みやすく読ませる内容を意識して書いているのか普通に面白かった。
内容としてはホリエモンが昔収監された2年半の間に彼曰く「情弱」にならないために1000冊もの本を読み、その本の中で面白かった本をテーマごとに紹介している。
ホリエモンの考え方や価値観が随所に見れる。
いくつか自分のコメントとともに紹介したい。
「情報が入ってきたら、すぐにビジネスモデルにしてアウトプットする習慣をつける」
やっぱり起業家ってこういう習慣を持っているんだろうなと思う。誰よりも考えることを実行しているのが本物の起業家なんだろうな。ビジネスモデルを作るというのは才能ではなく、努力なのだろう。
「職業はたくさん経験したほうが刺激的だし、いろいろな視点が身について相乗効果が出るはずだ。」
イノベーションの視点だろうな。スティーブジョブズも言っているようにある日過去の点と点が思いがけず線につながったときにイノベーションが起こるというような。であれば、たくさんの意味ある点を愚直に作っていくことが各人が頑張っていくことかなと。
「堀の外でも中でも結局自由になれるのは、その他大勢が持っていない知識を身に着けたものだけ」
知識は力なりということだろう。もちろん知識だけあってもただの頭でっかちだから、意味がないが、そもそも知識がないと、考えるということが時間がかかると思う。前提となる知識があれば、スピードを上げて考えることができる。それはスピードが速い現代社会ではとても大事な要素。
「未知を既知にしていく喜びは、人を永遠の少年にする。理系おたくの青春は終わらない」
今までの世の中にないものを追求していくということにかけては理系分野の人は恵まれていると思う。自分も高校に戻れたら、理系に行っておけばよかったなと感じたり。
全体を通じてけっこうエンタメ系の本と科学系の本の紹介の両極端に偏っている気がするけれど、そこも「らしさ」が出ていていいんじゃないかなと。
たぶん本を通じて考えるということが目的だから、いろいろと考えが促進される分野がそこだったのかなと。
いずれにせよ単なる書評本ではなく、ホリエモンの考えがかなり出ているので、ビジネスに興味がある人は読んでもいいと思う。