【書評】アイデア大全 創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール

アイデア大全

 

読書猿というアルファブロガーの方が出した本。と聞くと、なんか大した本に思えないかもしれないが、この方のブログを見ると、本当にどんな頭の構造をしていたらこんなにも賢くなれるのかというくらい知識と思考力が半端ない方。
間違ってこのHPに来て気になる方もいるかもしれないので、一応URLを貼っておく。

読書猿Classic: between / beyond readers

そんな方がアイデアの発想法をまとめた本を出すとのことでもうこれは買うしかないと購入した。

 

42もの発想法を用途別に紹介している。知っているものもあれば知らない方法もあり、非常に参考になる。ただあくまでこれは発想法なので、実践して自分の方法論としてストックしていくのが大事。著者の方もそのようにおっしゃっている。

実践していた中だと、ノンストップライティングがある。もともと「0秒思考」の影響で1分ひたすらある疑問に対して思うことや思い浮かぶことを時間があればやっていて、1分×10回を実施していた。そのいちいち手を止めるのが面倒くさくなり、今は10分でひたすら書くというのを実施している。
これをやると自分の場合、頭がスッキリする気がする。書くことで自分の頭の中でもやもやすることを外に出せたというかそんな感覚になる。

あとは面白いなと思ったのは、5W1Hの発展系として、それぞれの項目、例えばwhereを出した際に、そのwhereの要素に対して、さらに5W1Hを組み合わせることで詳細に考えていけるという話。そこは盲点だった。確かにそういう使い方もありだなと。(ちなみに5W1Hは英語圏ではキプリングメソッドという名前で呼ばれているらしい)

また、アナロジーが解決策のアイディア発想ですごい役に立つだろうなという気がする。オズボーンのチェックリストは有名だろうけど、他にもいろいろなアナロジーの方法が紹介されていて使ってみたくなる。

 

自分で他にやっていることとして、すぐに役立つ可能性は低いが、2つの全然関係なさそうなワードを組み合わせて何か面白いアイディアができないかみたいな。
ノートを見たところ、例えば以下。
・アート×工作機械⇒工作機械をもっとカラフルにしたらどうか?
・消火器×サックス⇒音で火を消す装置とかどうか?
・トイレ×お菓子⇒トイレで食べるお菓子とかどうか?
全部意味がわからないものが多いが、こういうことを意識的にやっていると、頭が柔らかくなる気がする。

普段頭固い人とかはアナロジー系の発想法とかやるといいかもしれない。もちろん何の役に立つのかと言われると心苦しいのだが。。

 

ともあれこんなにアイディア発想法をまとめている本は他にないと思うので、参照用でも買っておくと役立つこと間違い無し!